R&B入門講座

ファンク

ファンクとは

よく耳にする「ファンク」「ファンキー」という言葉を、説明しろと言われてもピンとこないのではないでしょうか?? ざっくり分かりやすくいうと、ソウルミュージックからメロディを排除して、リズムに重点を置いたものがファンクなのですが、ある音楽評論家は、このように表現しています。

  • 「七色に輝くもの、ビンビンに感じるもの、そしてセクシーで甘美なフィーリング」
  • 「内なるものの本質を解き放つこと」
  • 「原始的なのだが、洗練を意味する。」

確かに「ファンク」「ファンキー」とは、語るものではなく「感じる」ものなのでしょう。一般的にはジェームス・ブラウンが創始者とされる、16ビートを基本とする黒人音楽です。ドラムはもちろん、ギターからホーンまで全ての楽器をリズム楽器として使用し、執拗にフレーズを反復させることで、肉体的なグルーヴを生み出しました。60年代末~70年代にかけてフォロアーが続出。完全に一つのジャンルとして確立します。また、言うまでもなくヒップホップ、ハウス、ディスコ、テクノの源流でもあります。

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ファンクの歴史は?(起源)

日本で聴ける洋楽とは白人が認める、または好まれる音楽(黒人ではスティービーワンダー、マイケルジャクソン等のモータウン)でした。その中でFUNKは黒人の間で愛されてきました。ファンクミュージックとはいつ頃生まれたのでしょう。ファンクの歴史は、1960年代にジェームズ・ブラウン(1933-2006年)および彼のバンドメンバーが中心となって原型を形成した所から始まります。その後、ジョージ・クリントンが率いたPファンク(パーラメントとファンカデリック)が1970年代に熱狂的な支持を受けると、ファンクというジャンルは、一気に広がりました。黒人ミュージシャンがよく言う「原点への回帰」とは黒人奴隷制でのアメリカで生活していた黒人にとって「土臭い音楽」を演奏することは、まさに「原点(アフリカ)への回帰」なのでしょう。そして偉大なファンクミュージシャンの音楽を聞くことは「LU-FUKI(ルフキ)」を感じることに他ならないのです。

ファンクの語源(1)

みなさんのFUNKのイメージってどんな音楽でしょう?ここではファンクの語源について考えてみましょう。

アフリカにおける「FUNKY」
アフリカで、「FUNKY」の語源となる語は、コンゴ語の「LU-FUKI(ルフキ)」 意味:強烈な臭いがある。アフリカでの強烈な臭いは「負」の意味ではなく「誉め言葉」であるといいます。アフリカでは人の体臭には「エネルギー」があるとされていて、偉大な人物がいる時は、その人物の体臭を嗅ぐことで「幸運」があるとされていて、その事を「ルフキ」を感じるというそうです。
欧米編における「FUNKY」
欧米編における「FUNK」の語源としてフラマン語/フランダース語の「FONCK(フォンク)」が挙げられます。意味としては、「恐怖や失望などの意味」。他にラテン語の「FUMUE(フムス)」意味:煙、「FUNKY」の語源として、フランス語の「FUMER(フメール)」意味:キナ臭い、強烈な臭い。ということがあります。それらから派生して17世紀ごろの英語では、「FUNKY」意味:強烈な臭いとして使用されていたそうです。これらの意味から、ニューオリンズから誕生した黒人音楽JAZZでは、ドロ臭い渋い音楽を「FUNKなJAZZ」と呼ぶこともあったそうです。 おそらく、当時の人種差別の残っていたアメリカ人は、「FUNK」の意味する「失望、強烈な臭い」などの負のイメージを蔑んでいた黒人に投影させていたのでしょう。

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ファンクの語源(2)

このように「欧米」「アフリカ」での「ファンク、ファンキー」の語源は、臭い、体臭、憂鬱、奴隷、黒人とそれぞれのキーワードが交差し、独特の「ファンキーな音楽」を「ファンク」と呼ぶようになったようです。ファンクの語源は中南米・カリブ海地方生まれのヨーロッパ人だけの言葉(俗語)で「匂い(体臭)」を示す言葉でした。また、「黒人生活全般」や「素晴らしい」・「悪臭がする」といった言葉の意味がありました。ただ、音楽ジャンルの「ファンク」という言葉は中南米・カリブ海地方の俗語から生まれた訳ではなく、アメリカのファンクミュージシャンであるジョージ・クリントンが率いた2つのバンド:パーラメントとファンカデリック(Parliament-Funkadelic)の事を「Pファンク」と呼んだ事から、バックビート(裏拍)を意識した16ビートのリズムとフレーズの反復を多用した曲の事を「ファンク」と呼ぶようになりました。

ファンクとJB(JAMES BROWN)

ジェームス・ブラウンは、「ファンクの帝王」と呼ばれています。1960年代(1964年頃)にアメリカ合衆国出身のジェームズ・ブラウン(1933-2006年)が中心となって形成した曲構成の事を言います。ジェームス・ブラウンは、バックビート(裏拍)を意識した16ビートのリズムとフレーズの反復を多用した曲構成を生み出し、急速に広まる事となりました。分厚くうねるベースライン・鋭いリズムギター・鋭いホーンアクションなど、演奏楽器すべてが16ビートのリズムを形成しているのが特徴です。

自伝の言葉

JB(JAMES BROWN)は自伝でこう言ってます。「私は自分の強みがホーンにあるのではなくリズムにあることを発見した。私はすべてをギターでさえそれがドラムであるかのように聴いていたのだった」。おそらくアウトオブサイトという曲がファンクサウンドの始まりだと思います。ギターはカッティングで刻まれホーンは短いリフを多用しベースは自在に動きボーカルは鋭く刻みパーカッシブに歌う。そして音を抜くといった作業がJBのファンクの基本じゃないでしょうか。ただ、JBはバラードも多いのですが、後輩達はこのFUNKに強く影響されます。このバンドからは才能ある人々がたくさんでてきますが、ホーンではメイシオパーカー、フレットウェズリーそしてファンクベーシストのブーツィコリンズがいます。彼は「セックスマシーン」「ソウルパワー」といった名作をJBと作っています。

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